こんにちは、あおパパです。
今回紹介する書籍は、「頭のいい子にする最高の育て方」です。
子育てって何が正解か分からない中、大変な思いをしながら手探りでやっていませんか?
「自分はこう育ってきたから」。「自分の子にもこう接してあげたい」。また、逆もあるかもしれません。
でも、それは本当に正しいのでしょうか。
子育てに正解はないかもしれません。でも、世界の研究によって分かっていることは沢山あります。
この本は、子育ての疑問や不安を解消してくれるとともに、たくさんの気づきを与えてくれます。
ここでの「頭のいい子」は天才ではありません。自分から学びを楽しめる子です。
一人目が小さい頃に読んでおきたかったと、心から思う。子育てに悩む皆さんのための本です。
本のあらすじ
著者は、ハッピーエデュ代表のはせがわわかさんです。
子育て本のほか、発達心理学や脳科学など関連しそうな論文、最先端の研究についても調査し、膨大な知識の中から、頭のいい子どもにするための方法を研究したそうです。
その結果、世の中の親たちに知られていない情報が多いことに気づき、ハッピーエデュを立ち上げました。
本著は、「コミュニケーション」、「生活習慣」、「遊び」、「学習」の4つの分野それぞれで、どのように子どもと接していくべきかが書かれています。
また、子どもは両親からの遺伝があります。そこで、両親の性格からどのように子育てをすべきか。性格診断とその結果からどのような子育てをすべきかもわかります。
● 頭のいい子どもに育てたい人
● 子どもが勝手に勉強を進んでやる方法を知りたい人
● 子供の得意を伸ばす方法を知りたい人
影響を受けた内容
この本を読んで印象に残った部分など、特に影響を受けた3つをご紹介します。
才能は「遺伝」と「環境」の両方で決まる
才能は「遺伝」だ。「環境」だ。という議論は昔からあったらしいですが、どうも両方が関係しているそうです。
その中でも、親のパーソナリティ(個性)によって、子どもの知性を伸ばす教育方法が違うということが、本著には書かれています。
そもそも、「遺伝」と「環境」はどのように才能に影響するのでしょうか。
それには、「受動的」、「誘発的」、「能動的」の3つの相関が影響するそうです。
●受動的相関
遺伝的に似ている親が、子供の遺伝子に関係がある環境を与えやすい
●誘発的相関
小さいころに才能が花開くと、その才能を伸ばすためのよりよい環境が勝手に周りに作られていく
●能動的相関
ある程度大きくなると、自分の才能に合わせて自分で環境を作っていくようになる
この3つ相関のうち、一つ目の「受動的相関」がしっかりと育てば、勝手によりよい環境が作られ、自ら主体的に行動するようになるというわけです。
でも、自分のパーソナリティ(個性)にあわせた環境って作れているの?どうやって確認するの?と思いますよね。
本著では、細かい診断から分類、どんな環境にすべきかがパターン分けされています。
記載量が多いため内容は本著をご覧いただきたいですが、パーソナリティ(個性)診断はホームページからでも実施できます。
興味のある方は、試しに実施してみてください。
父親の役割
さぁ、父親の皆さん。大事なお話ですよ。
といいつつ、母親の皆さんにも重要なお話ですよ!
・・・と、前置きはおいておいて・・・。
まず、ここで印象に残った言葉が「お父さんは生まれて初めて出会う”他人”」ということです。
子どもと母親は一心同体。出産後も母親を別人だと思っていないそうです。成長とともに、徐々に違う人格だということに気づきます。
そこで、“生まれて初めて出会う他人”である父親はどのようにあるべきなのでしょうか。
いくつか紹介されていますが、個人的に特に大事なことだと感じたことを紹介します。
夫婦喧嘩をすると、子どもの頭が悪くなる
なんとなく聞いたことのある話だと思いますが、様々な研究で裏付けられた真実です。
ケンブリッジ大学の研究で、幼児期に慢性的に夫婦喧嘩を見ることで、小脳の灰白質(神経細胞が密集する部分)が明らかに減少するという報告をしています。
小脳は多くの神経細胞が集まっており、技能を身に付ける大事な部分です。
さらに、灰白質の減少で、情動障害、統合失調症、自閉症の発症などにも関与するそうです。
また、子どものトラウマも生む可能性があります。両親は仲良くしましょうね♪
母親が父親を尊重することで社会性が育つ
神奈川県の産婦人科に訪れた1360名の妊婦さんを11年間追跡調査をしたものがあり、母親が父親を信頼しているほど、子どもが問題行動を起こさないという結果が出たそうです。
先ほど述べた通り、父親は初めての他人。母親が父親を尊敬することで、他人を敬うことを覚えます。
私は父親なので、父親を尊敬してください。とは言いません。
パパの皆さん、家族に尊敬される父親になれるように頑張りましょう!(私も含め。。。
父親は”理屈抜き”で礼節をしつけよう
「お父さんは立派でなければならない。」なかなかグサッとくる言葉です。(;^_^A
理由は、子どもの模範となる人が父親だから。これは納得できますね。
子どもが立派でいてほしい父親が立派じゃなければどうでしょう。子どもは、がっかりしてしまいますよね。
その結果。向上心が芽生えず、努力しない子どもに育ちます。模範の父親がそうなので。
立派な父親が礼節をしつけ、それを母親が細かくフォローする。そういう状態が一番いいようです。
我が家はというと、、、どうでしょう。隣にいた娘に立派かと聞いたら「いい人」だって。微妙な回答でした(笑
ただ、好きかって聞くと「大きなはなまる」をくれたので、OKということにしておきます(^^)
睡眠の重要性
子どもの睡眠時間ってどのくらいがベストかご存じでしょうか。長い方がいいと思いますが、具体的には知りませんでした。
ここでは睡眠に関する様々なお話がありますが、ここでは理想の睡眠時間について紹介します。
<前提>
19:00~7:00の間に寝ること
<理想の睡眠時間>
1~2歳 : 11~14時間
3~5歳 : 10~13時間
どうでしょう。守れているでしょうか。この情報は、アメリカの国立睡眠財団の研究結果から導き出された時間だそうです。
また、注意点として、「昼寝」はカウントしない。ということです。
研究の結果からも、4,5歳から徐々に昼寝をなくす方がよいとされており、保育園では一律お昼寝をしているところも多いですが、体力のある子どもには逆効果です。
昼寝の時間は大人にとっては時間を作れるいい時間で、子どものためにもなると考えがちですが、大事なのは夜の睡眠をしっかりとることです。
もし、保育園のお昼寝で夜の睡眠時間が確保できないなら、保育園に昼寝をしないよう相談することも、本著では勧められています。
実践したいと感じた子どもの接し方3選
本著では、色々な観点で子どもへの接し方が紹介されています。
その中で、特に実践したいと思ったものを三つご紹介します。
アタッチメントが大事!
アタッチメントとは、以下のように定義されています。
子どもが不安や恐怖などのネガティブな感情を持っている時に、保護者にくっつくことで安心を取り戻そうとする本能。
皆さん、恐らく経験あると思います。子育てしていると普通のことですよね。
でも、これには想像もしないほど大切な意味があったのです。(これで1記事書けるくらい。)
先ほどの説明にもありましたが、「安心を取り戻す本能」です。具体的にどういう効果があるのか挙げていきたいと思います。
リラックスした状態になる
子ども抱っこして歩くと泣き止んだ経験はありませんか?
動物が子どもを口で加えて移動すると、体を丸めて運ばれやすいようにします。
これは危険から逃れるための本能ですが、人間も同様でリラックスする効果があると研究結果から明らかになっています。
「抱っこするだけじゃ泣き止まないから、いつも歩くけど疲れるんだよなー・・・」
これは、本能なんです。抱っこして歩いてあげましょう・・・。
学習能力が下がり、問題行動が増える
アタッチメントにより不安が解消されない状態が続くと、ストレスホルモンを出す機能が強化されてしまうそうです。
ちょっとしたことでその記憶がよみがえり、脳が活性化されてさらにストレスホルモンが出る。
この悪循環の結果、学習能力の低下、問題行動の多い子どもに育つというわけです。
逆にアタッチメントをすることで、なんと記憶力がアップします。
記憶をつかさどる海馬と、海馬に働きかけを行う偏桃体は”ワクワク”が鍵になります。
アタッチメントで安心して遊ぶ子供は、結果的に海馬と偏桃体の働きが活発になり、記憶力の上がるというわけです。
まだまだアタッチメントの効果はあります。これだけでも十分すごさは伝わったかと思います。
是非、本著で他の効果についてものチェックしてみてください。
ご褒美で釣るのはNG…
子どもに勉強や読書をして欲しい一心で、ご褒美で釣ることはありませんか?
私はあります。でも、この本を読んで、考え直さないといけないと思いました。
ここでは、「ご褒美の上げ方を間違えると子供の才能を台無しにし、勉強嫌いの子どもに育ててしまう。」と書かれています。
ご褒美の問題点は以下の3つです。
①楽しいことにご褒美が出ると、興味がなくなる
楽しくてやってたことにご褒美が出ると、ご褒美に興味が移り、楽しくてやっていた感情がなくなってしまいます。
②発想力がなくなる
ご褒美があると、最短で解決しようと考えます。柔軟な発想力が芽生えません。
③楽しくないことにご褒美を出すのはもっと危険!
楽しくないことにご褒美が出るのが当たり前になると、いわゆる「指示待ち人間」になります。言われないとやらない原因はここにあるかもしれません。
ちなみに、ご褒美がOKなことも書かれていました。
それは、「サプライズ」です。終わってからご褒美を出せば、デメリットが起きにくいという研究結果が出ているそうです。
我が家でもついつい、「宿題したら動画見ていいよ。」とか、「ゲームしたかったらお手伝いして。」とか言ってしまいます。
改めないといけないですね。。。
絵本の読ませ方
皆さんは絵本を読んであげるときどのようなことを気を付けていますか?
私は、子どもが理解しているか。新しい知識をつけるポイントはないか。そんなことを考えていました。
これは、実はよくない。
このような読み聞かせを行うと、「絵本が嫌いになる」原因になります。
絵本は楽しいものです。発想を膨らませ、いろんなことを考える機会を与えるのが良い読み聞かせです。
また、子どものペースも大事です。前に戻って読み直したり、止まって考えてみたり。そういうときは、黙って待ってあげましょう。
そして、子どもの考えに共感して楽しく読んでいけば、発想力豊かで絵本が大好きな子どもに育っていきます。
心に残った一文
最後に本著を読んで一番心に残った一文を紹介します。
親のイライラも、子どものイヤイヤも同じ理由で起きている。
子育てってイライラする場面、多いですよね。
なんでいうこと聞かないの!!って怒ってみたり。でも、それって子どもも一緒です。
これを理解していれば、なんだか怒ることも減りそうですよね^^
最後に
今回は、「頭のいい子にする最高の育て方」を紹介しました。
いつもメモを取りながら本を読みますが、この本は気づいたら両面3枚びっちりメモを取っていました。
次から次へと、知りたい、勘違い、納得の答えが出てきます。マジで読んでよかった。
記事としてたくさん書きましたが、これでも全然足りないです。そのくらいたくさん為になる情報が詰まった本でした。
そして、私は教育本を読んでいるとき、全力で「子供のこと」を考えていることに気づきました。
それが楽しいし、有意義だし、自分は子育てに夢中なんだな。と感じられます。
それが結果として、子どものためになる。最高ですよね♪
子を持つ皆さんには、是非この体験をしてほしいです。
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