こんにちは、あおパパです。
今回紹介する書籍は、「Dark Horse」です。
Dark Horseとは、予想しない馬(穴馬)が勝つこと。そこから、予想外の活躍をする人を指します。
そんなダークホースは、人間の世界にも沢山います。
そんなダークホースになる人に対してどのようなイメージを持ちますか?
- 今までになかった斬新な発想力の持ち主
- 突如才能が開花して、彗星の如く現れた逸材
- 強運によってあれよあれよと優勝した新星
きっとそういう、漠然としたものでしょう。私もそうでした。
でも、本物のダークホースはなるべくしてなるんです。
その方法、知りたくないですか?
本のあらすじ
本著は、ハーバード教育大学院で研究を行うトッド・ローズと神経科学の専門家オギ・オーガス。2人もダークホースです。
ハーバードという名前だけでも、超エリートで幼少期から才能を開花させたように感じますが、トッド・ローズは高校を中退。オギ・オーガスは大学を5回中退。アルバイトなどで成形を立てながら生活していたそうです。
ダークホース・プロジェクトとは著者の2人が取り組んでいるものです。
世間のシステムやルールから外れてもなお、独自のルートで成功を収めた人には特別な法則があるのではないか。
そう考えた2人が、多様な分野のダークホースにインタビューを行い、まとめられたのが本著です。
本著は、そんなダークホースが成功するまでのあらすじと、そこから導き出される共通点から、好きなことで成功するための道筋を示してくれる本です。
● 現代の標準化された世界に対して違和感、不満がある人
● 新しい自分になりたい人
● ダークホースになって、世間をアッと言わせたい人
影響を受けた内容
この本を読んで特に影響を受けた内容を3つご紹介します。
「充足感」と「小さなモチベーション」
皆さんは、今の仕事に「充足感」はありますか?
私は正直・・・ありません。(._.)
そして、この「充足感」こそダークホースが何よりも重要としていることです。
一般的に仕事ではどのように充足感を得られるでしょう。大きい仕事を成し遂げたときでしょうか。役職が上がったときでしょうか。それとも、給料が上がったとき?
でも、それは一時的なもので、普段から充足感を得られているわけではないのではないでしょうか。
「成功を目指して努力すれば、いずれは充足感が得られる。」これが、一般的な考え方です。
でも、ダークホースは逆。「充足感を追求することで、成功は後からついてくる。」です。
では、「小さなモチベーション」とは何でしょうか。
モチベーションと聞くと、物事に対するやる気や熱量。継続するための原動力。みたいなイメージを持ちます。
「小さなモチベーション」とは、些細なこと。でも、それが得意だったり好きだったりすることです。
- 部屋の模様替えをして完璧な動線を作ることが爽快
- バッターのスイングが好きで、気づいたら細かく分析している
- 鳥が好きで好きでたまらなくて、仕事中も鳥を見るとつい鳥に目が行ってしまう
ダークホースは、そんな「小さなモチベーション」に突き動かされ、充足感を求めて突き進むのです。
- 部屋の片づけ代行業者を立ち上げ、満足度の高さから大好評
- 野球の専門家になり、プロのコーチにまで昇格
- 鳥類に関する勉強を本格化し、南米で鳥類のガイドをしながら研究に没頭
仕事を辞める必要はありません。まずは、小さなモチベーションに従って、興味のあることを始めてみませんか?
その結果、自分の「充足感」が満たされる仕事につけるかもしれませんよ。
「目的地」は忘れろ
「目的地」とは、具体的な、「なりたい未来像」です。
「将来は何になりたい?」から始まり、高校・大学と進むにつれて自分の進路を考え、就職先でキャリアを積む。そして、そのあとは・・・?
考えてもみてください。世の中正しいと言われるルートに乗り、そこで疑いもせず努力する。それで、将来自分がなりたい姿になれますか?
そこには、個性がありません。社会のレールの上で、四苦八苦しているだけです。
ここで重要なのは、「目的地」ではなく「目の前のことに集中すること」です。(よく聞くやつですね。)
そうなると、「目的地」がないのに何を目指せばいいの?という疑問が浮かびます。
そこで重要なのが「目標」です。「目的地」と「目標」の違いは、本著でこう書かれています。
<目標>
常に個性から生まれる。さらに厳密に言うと、能動的な選択から生まれるもの
<目的地>
自分以外の誰かが考えた目的に個人が同意し、目指すと決めた地点のこと
大学進学も、会社での地位も、それは大学側、会社側が考えた「欲しい人材」という目的を目指すに過ぎません。
また、その目的は自分にフィットするとは限りません。そこで無理をしてしまえば、達成しても「充足感」は得られないのです。
小さなモチベーションから「目標」を立て、その目標に向かって試行錯誤し、自分に合った方法を見つける。
それを繰り返すことで、「充足感」を感じる本当にやりたいことが見つかるのです。
全ての人間に「才能」はある
私には「才能」がない・・・。と考えたことがある人は多いでしょう。
壁にぶち当たったとき、失敗したとき、誰かに罵られたとき。
でも、それは才能がないのではなく、自分にフィットした方法ではなかった可能性があります。
- 背の高い人の言うとおりにバスケをしても、上達しなかった
- 東大合格者のノート作成術を真似したけど、成績は上がらなかった
- 株式投資で億り人になった人と同じ投資法を行ったら、破産した
こんな話、世の中には腐るほどありますよね。
まず知っておく必要があることは、「才能にはバラツキがある。」ということです。
- 自分は誰よりも低い姿勢でドリブルができる。もっと切れ味を追い求めよう
- 人に教えることが一番得意で覚えられる。なら、友達に教える勉強を取り入れよう
- チャートを見るのは大得意だ。FXや仮想通貨にチャレンジしよう
身体的な才能や、感覚的な才能。芸術的な才能や知能的な才能。細かくすればもっともっと細分化できます。
それは「個性」であり、その「個性」にあった方法や手段で努力をすることが重要なのです。
でも、そんなものは簡単には分かりませんよね。そう、簡単には分からないのです。
しっかりと自己分析をし、自分の強みと「小さなモチベーション」を組み合わせ、試行錯誤の結果、自分にあった戦略を見つけることが必要なのです。
やりたいと思ったことは、とにかくやってみましょう。失敗は成功のもとです!!
心に残った一文
最後に本著を読んで一番心に残った一文を紹介します。
「こうすれば、成功できる」と言うつもりはない。私は「成功」しているわけではない。成功が何かもわかっていない。仕事をやめるその時まで、私は走り続けるだけだ。そしてそれは、「成功」を求めているのではなく、ただひたすら「充足」を求めているのだ。
ダークホースは成功より充足を求めている。そして、成功は結果としてついてくる。
こんな状態になれば、仕事は絶対に楽しいものになりますよね。
今はこうやって本のブログを書いていますが、仕事の何倍も充足感があります。
これからもどんどん色々なことにチャレンジして、自分にとって充足感の得られる仕事を見つけたいと心から思いました。
最後に
今回は、「Dark Horse」を紹介しました。
読め終えて、まさに自己啓発!と思いながらも、すごく共感している自分もいました。
いい高校、大学に入って学歴があれば将来の道が広がる。100%間違いではないにしろ、これからの現代、これからの未来を想像するとそれが正しいと考えるのは危険ですね。
本著に度々出てくる「充足感」と「小さなモチベーション」。この二つの言葉を知れただけで、本著を読んで良かった。
なかなか歯応えのある本ですが、好きなことで生きていきたいと強く思う人には是非読んでいただきたいです。
よければクリックお願いします♪