教育

【教育】AIに負けない子どもを育てる

こんにちは、あおパパです。

今回紹介する書籍は、「AIに負けない子どもを育てる」です。

この本は、前著「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」の続編になります。

前著の内容もご紹介しておりますので、まだ見ていない方はこちらからどうぞ。

【教育】AI vs. 教科書が読めない子どもたち「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」を読んで感じたこと、参考にしたことなどをまとめています。AIと将来の仕事について、AIと教育の関係、今の子供の教育に必要な能力に興味があるという方にお勧めできる本です。...

前著はAIについて、「東ロボくん」プロジェクト、AIによって奪われる仕事、現代の子供たちの問題点などが中心に書かれていました。

また、前著を読んだときには「どうやって読解力を鍛えればいいのか。。。と素直に思いました。

本著を読めばその答えが書いてあります。かなり実践的に。

私もこの本を読んで、小学校1年生の子どもに自分の考えを文章に起こす練習をさせています。語彙や文節などを意識させて、それを読んで少しずつ改善させていく。という感じです。(ちなみに文章のネタはyoutubeで好きな動画を見たら、感想文を書く。です。)

子ども読解力は想像以上に低い次元にあります。この本を読んで読解力について学びましょう。

本のあらすじ

本著は、冒頭にも記載した通り「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」の続編になります。

前著で紹介されたリーディングスキルテスト(RST)について、具体的な解説、RST体験版、RSTの結果に対するタイプ別の分析などの記載。

また、RSTを幅広く(3年間で18万人。小学6年生~大企業の管理系従業員)実施し、その調査結果から教育現場の問題点や具体的な読解力向上の方法まで、様々な視点から書かれています。

自分や子供の読解力を向上させたい

現在の教育現場で読解力が向上しない理由が知りたい人

RST(リーディングスキルテスト)を体験したい人

影響を受けた内容

この本を読んで実際に取り組んだことや印象に残った部分など、特に影響を受けた3つをご紹介します。

RSTを体験できる

この本で良かった点は、なんといってもRST(リーディングスキルテスト)が体験できるということでしょう。

体験版の説明の前に、本著に書かれているRSTの設計について記載します。

RSTでは、「事実について書かれた短文を正確に読むスキル」を6分野に分類して、テストを設計しています。

①係り受け分析~文の基本構造(主語・述語・目的語など)を把握する力

②照応解決~指示代名詞が指すものや、省略された主語や目的語を把握する力

③同義文判定~2文の意味が同一であるかどうかを正しく判定する力

④推論~小学6年生までに学校で習う基本的知識と日常生活から得られる常識を動員して文の意味を理解する力

⑤イメージ同定~文章を図やグラフと比べて、内容が一致しているかどうかを認識する能力

⑥具体例同定~言葉の定義を読んでそれと合致する具体例を認識する能力

※最新の情報では、具体例同定が(辞書・理数)の2つに分かれているみたいです。試験の詳しい内容は、以下のサイトをご覧ください。

問の特徴と例題 – 教育のための科学研究所 (s4e.jp)

この①~⑥問題を順番に解いていく形になります。ちなみに、実際にはパソコンで実施します。視力検査のように、初めに中難度程度の問題を出し、答えや時間などから、次の問題を割り出す。それを繰り返すことで、受験者のレベルを測るそうです。(そのため、紙での実施は不可能とのこと。)

体験版では、過去問題の抜粋で28問記載されています。その結果を受けて、どの分野が得意か不得意か。自分はどういうタイプかが分かるということです。

私も体験版をやってみました。まず思ったのは「予想以上に疲れた。」ということです。本著でも、35分は短いと思って受験し、ぐったり。という人はかなり多いそうです。

「きちんと読む」ことは結構疲れることなのです。

私が解いた結果、満点には届きませんでしたが比較的良い方だったかと思います。上記ホームページでも例題を解くことができるので、興味がわいた方は、まずは例題を解いてみることをお勧めします。

「自分は教科書が読めている。」が圧倒的に多い

RSTのアンケートで「教科書が読めているか」というものがあり、「読めている」という回答が圧倒的多数であるということです。

また、国語の教師に対してRSTを解いてもらった感想でも、「自分の生徒なら読めると思います。」と口をそろえて答えるそうです。

これでは、今まで読解力に問題があると気づく方が難しいですよね。

また、学校教育で主流となっているワークシート穴埋め問題や、ITの推進も読解力低下の一因という指摘もされています。

自分の言葉で文章を書く、考えを整理する。という点が大切というのは想像できますが、板書が重要ということにも驚きました。

単純にノートに写す作業にも感じますが、文章を理解しているかしていないかで、スピードが変わります。一文字一文字写す子もいれば、文章を理解して1回で複数文字書く子もいます。

ワークシートや穴埋めでは、キーワード検索で対応できてしまい、テストもそれで点数が取れてしまう。これならAIでも簡単にできてしまうことですよね。

単純作業に見えて、板書は理解を深める大事な作業だったということです。

私も子供の親として、教育現場が危機感(教師の誤った感覚の改善も含めて)を持ち、RSTのような読解力を測るテストが一般化して改善されていくことを祈るばかりです。

読める子供の育て方

本著の最後は、幼児から小学校高学年までで、意味が分かって読む子供の育て方が書かれています。

あくまで著者の主観ということですが、とても参考になりました。

私は子供に教えるとき、少し上のレベルを求めてしまいます。(この本で気づかされた感もありますが。)

できる子になってほしい。というより、このくらいはできるだろう。と考える方が強い気がします。

学年ごとにこのくらいできれば。という指標を出してくれると同時に、自分の考えのズレに気づく機会にもなりました。

記述量も多いため内容は割愛します。詳しい内容を知りたい方は、是非本著を見ていただけたらと思います。

ちなみに、大人の読解力向上についても記載があり、RSTに参加した方が実際に感じた体験談も書かれています。子供のことばかりではなく、これを機に自分の読解力も向上させていけたらと思います。

心に残った一文

最後に本著を読んで一番心に残った一文を紹介します。

人間はやはり怠ける天才です。怠ける人間だからこそ、人類は遠い川から水を運ぶのではなく井戸を掘る技術を発明し、それでも飽きたらず水道を引きました。怠けたいから文明は発展したのです。

少し本の内容から外れるような一文を選びましたが、読解力が低下していった本質に近いものにも感じたのでこの一文にしました。

「怠ける」という言葉のとらえ方次第なところもありますが、よく言うと「効率的」という言葉にも取れるのかなと思いました。

◆学校のテストは内容を理解しなくても、暗記である程度点数が取れる

◆板書は時間もかかるし非効率。ワークシートや穴埋めにすれば教えられる時間が増える

◆IT技術を駆使すれば、さらにスピード感をもって直感的な授業を進められる

もちろん、良い面もあるということは重々承知しています。ただ、物事に対してマイナスな面もしっかり理解して取り組むことが大切だと改めて感じました。

最後に

今回は、「AIに負けない子どもを育てる」を紹介しました。

前著に比べてRSTを活用したより実践的な内容となっており、子どもを持つ親としてとても勉強になりました。

ちなみに読解力低下の対策として、今後新しい国語の指導要領で改善されていくと書かれていました。そこは一安心です。

ただそれとは別に、家庭でも親としてしっかりと子供に教えられるようにしたいですね。

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